ノリべん

十二人の怒れる男のノリべんのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.6
撃ち抜かれたような衝撃の中にワンシュチュエーションの中で描かれていく静かな時間に激しい慟哭と感情。論理的に説明されていくなかで見ているものにも感じさせる違和感。セリフ回しの中で展開していく登場人物の感情と価値観。ずっとどうなるのか分からないまま展開していくけれど、推理小説のように解き明かされていくような解放感と爽快感。ただラストは解放感の中にもほろ苦さもあり、余韻をもたせてこちらに訴えかけるようなオシャレさが心地よくてやはり傑作と呼ばれる映画は違うなと思いながらも色々なところでパロディされていたのでなんとなくは知っていたがここまでだったとは思わなかった。めちゃくちゃ面白い。これは今日は眠れない。
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