みさき

十二人の怒れる男のみさきのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.9
おもしろい!!!今更ながらの鑑賞だけどこれは納得の名作。12人の陪審員が1人の青年の有罪無罪を議論する密室劇。1人だけ無罪で他11人有罪の状態から議論が進むごとに無罪派が増えていくというシンプルな話でありながらこれがすごい。しかも無罪派に変わる人達もほんとに無罪だと思うようになった人、早く終わらせたい人、多数派につくだけの人、いろんな人がいるのがおもしろい。青年がほんとに無罪かは問題ではなくて、圧倒的少数派でも多数派を覆すことができるってことがすごい。もちろん現実でそれをやるのはほぼ無理だけど。だからこそ陪審員制度そのものの危うさや民主主義とか同調圧力、リーダー論など様々な点で教材になってるのも頷ける。さすがに弁護側仕事してなさすぎだろとは思うけど。これも現実だったのかも。
みさき

みさき