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十二人の怒れる男のoesteのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.0
会議室で12人の陪審員が一つの事件について議論する、これだけで90分飽きずに観れる会話劇を成立させるのがまず凄い。
ヘンリー・フォンダ演じる8番が決して少年を無罪と断定する訳では無く、有罪である確証も無罪である確証もないのならば、推定無罪に則るしかない。という姿勢を崩さないのが良かった。
決めつけずにあらゆる可能性について論ずる事の重要性や、他の陪審員を通して人間の軽薄さも描かれていた。
演出や脚本等、今のエンタメ全般に通ずる要素がたくさんあり、約70年前にこれだけの完成度の映画があった事に驚き。
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