名作たる所以がよく分かります。監督はシドニー・ルメットだったんですね。法廷ものは映画でも定番になってますが、大半は弁護士もしくは検事が主役。陪審員にスポットを当てるのが、こんな昔に作られてるとは驚きます。
劇中にあった"偏見は真実を曇らせる"これが全てですよね。この世の中、所詮アンコンシャスバイアスの世界、特に日本人なんかはメディアに感情を誘導されやすい。
この作品の面白さは、たった一人の男性が、周りに流されず、疑問を呈し、決して自分の意見を無理に押し通すのではなく、各自に考えさせながら、各自の偏見を取り外していくところ。まさにこの社会に必要なバイブルにでもなるような作品だったのではないでしょうか?
今頃、鑑賞したのが恥ずかしい。