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十二人の怒れる男のarisaのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.8
非常にシンプルでありながら見応え抜群
ある青年の父親殺し疑惑の裁判で繰り広げられる陪審員の男性たちの会話劇
目撃者もいて確実に有罪では?という裁判で12人の陪審員の中1人だけが無罪を主張
ここで彼は無罪だと思ってるわけでなく、有罪か無罪かわからないけどこんなに簡単に1人の青年の人生を決めて良いのか?話し合いが必要では?という率直な疑問で無罪を主張するのが良い
大半の人が、そう思ったとしても多数の意見の方に自分の意見も持っていきがちだと思うから、この勇気ってすごい
本当にただひたすらひとつの部屋で繰り広げられる会話劇なだけなのだけど、見事!という感じ
暑そうなじめっとした空気感もやたら伝ってきてすごい
偏見は真実を曇らせる
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