まいこ

十二人の怒れる男のまいこのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.8
密室劇の金字塔。あらゆる人間に対する開けた民主主義。アメリカの陪審制度の長所と短所を説明するものとしてよく引用される。エアコンの効かないクソ暑い部屋に閉じ込められる男たち。たった3ドルにしかならない報酬に費やす時間が勿体ないと、天秤にかけるは少年の命。
主観の押しつけ合いが豪速球すぎて共感性羞恥を発症した。特に"子供かよ"と嗜めるシーンや勝手に遊び始めるシーンは恐ろしい程に怒りを覚えた。違うじゃん、そういう決まり事だったじゃん。てか遊ぶな😡真面目にやれ😡😡


いくら形式ばったカタチを作り上げたとしても、中身が腐敗してたら意味が無い。当事者意識と客観的な意見を強固に持ちたいと思える作品。
先日Billie EilishがInstagramでBLM運動についてコメントしていたけれど、それと通ずる考え方があった。


Nolan told Criterion that few films examine the dynamics between men as Sidney Lumet’s 1957 courtroom classic “12 Angry Men.” Henry Fonda and Lee J. Cobb star as members of an all-male jury who must decide whether or not to convict a teenager for the murder of his father.



父親殺しの罪に問われた少年の裁判で陪審員が評決に達するまで一室で議論する様子を描く。法廷に提出された証拠や証言は被告人である少年に圧倒的に不利なものであり陪審員の大半は少年の有罪を確信していた全陪審員一致で有罪になると思われたところ、ただ一人、陪審員8番だけが少年の無罪を主張する。彼は他の陪審員たちに固定観念に囚われずに証拠の疑わしい点を一つ一つ再検証することを要求する。陪審員八番の熱意と理路整然とした推理によって当初は少年の有罪を信じきっていた陪審員たちの心にも徐々に変化が訪れる。
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