KASSA

蛇にピアスのKASSAのレビュー・感想・評価

蛇にピアス(2008年製作の映画)
2.5
未成年が故の未発達、情緒不安定な心境。
知らない世界へ導かれる喜びと高揚。
だが、衝動というものはそう長くは続くものでは無いと思う。

舌ピアスの穴が大きくなればなるほど、ぽっかり空いていくルイの心の穴。
空虚感だけがずーーっと同じリズムで作品が進んでいく。
何処にへもぶつける事のできない苛立ち。迷い。暗い底なし沼へずるずると沈んでゆく悪循環。唯一心の支えである、シバの過剰なまでのサディスティック。

真相がわかっていながらも答えを出す事を諦めているのか出したくないのかのようにみえるルイ。

今後この2人の行く末はどうなっていくのか?と心にしこりを残したままのエンディング。

しんどいシーンが多くて、色々考えさせられるが、かなり重いシーンが多かった。
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