きゃさりん

蛇にピアスのきゃさりんのネタバレレビュー・内容・結末

蛇にピアス(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

井浦さんかっこよすぎ

は一旦置いといて
捉え方とか見方、見え方は人それぞれ生きてきた環境とかにもよるかとは思うのであくまで個人的に

私も若い頃にピアスをあけることに
理由はわからないのだけど執着?した時期があって

かっこいいか、、ら、?
自分らしい、、か、ら?
その時は疑問すら持ってなかったけど

あけるたびにまた次があけたくなって
でも満足することはなく。

綺麗事にするなら
何かを埋めるように(穴あいてるけど)

若気の至り目線でいうと
それで自分を表現してる気になってたというか

ピアスがあいてる人と会うと
仲間を見つけた気になれたというか

でも【そういう人】というカテゴライズされたくはなくて

ルイのアマくんへの気持ちも
自分の知らない世界への憧れでもあり
似たものでもあり
でも一緒ではなくて
一緒になりたくもなくて

一線引いていたような感じがしました

シゲさんへの思いも
憧れであり
知らない事への興味であり
何かを埋めてくれる存在で
でも生涯のパートナーというわけでもなく

ルイの自分の落とし所というか
【自分】を
自分でどう埋めていいのかも
誰に埋めてもらいたいのかも
何をしたら埋まるのかも
わからない感覚が

ここまで激しくはなくとも
あの不安定な繊細な時期に
誰しも感じてきたんじゃないかなぁと

完璧個人的意見ですが
ルイは誰も愛してはないのかなと
自分のことも
アマくんのことも
シゲさんのことも

ただ失う事がひたすらに怖いんだろうなと

何かを得ようとするけど
アマと暮らしても
刺青が完成しても
ピアスを拡張しても
シゲさんと寝ても
満たされると思ってたものがそこにはない
ただ得たものを手放すのは何かを失う事だから手放せない

わがまま自由奔放のようで
何かにとらわれ続けてるような息苦しさが

懐かしいような切ないような

シゲさんは
どうですかね笑
これこそ色んな捉え方があると思うけど
単調では満足できない自分のことをわかっていながら
ルイを抱けなくなってもそばにおいたのは
初めてそういう気持ちになったんじゃないかなと思ってしまいました。

もしかしたら
アマの事が好きで
最初はルイのこと邪魔だったりしたのかな?とも

2人の仲を破綻させようと
最初はちょっかいだしてみたのかな?
とも笑

そしたら真逆だけど
通ずるものを感じ始めて
本当に大切な人になったのかな?
とも

ルイの儚さに触れて
サディスティックさから
ルイの大事なものを奪いたくなったのかなとも
好きなアマを殺して。

夢に出てきた怒りを歌で訴えてきた友達も
もしかしたら
性癖の果てに殺してしまった友達だったりするのかな?と
そこにアマもいたかも

あくまで個人的な感想でした