似太郎

ラムの大通りの似太郎のレビュー・感想・評価

ラムの大通り(1971年製作の映画)
4.7
【夢のはなし⚓️】

主演のリノ・ヴァンチュラが酒🍷と映画女優のラムちゃん(ブリジット・バルドー)に恋する無鉄砲な男を好演する大人のためのファンタジーだっちゃ。

監督のロベール・アンリコは一貫して【大人向けの童話作家】って感じで禁酒法時代のアメリカを舞台にロマンチックな映画女優との恋物語を華麗に綴っているっちゃ。テンポはグダグダだけど何故か退屈しない奇妙な魅力に溢れた映画だっちゃ。

また音楽が『冒険者たち』と同じくフランソワ・ド・ルーベなので劇伴も印象に残るっちゃ。ダーリンの男臭いボヨヨンとした体付きとセクシーなラムちゃんの対比も見所で、二人の腐れ縁みたいな関係に終始目が釘付けだっちゃ。

徐々に現実と夢の境界線が消え失せる辺りは同監督の『冒険者たち』や『若草の萌えるころ』と同じで何とも儚いラストだっちゃ。アンリコ監督はいつまでもドリーマーみたいな大人達を描かせると天下一品の気がする監督だっちゃ。

こういう人懐っこいフランス映画は抵抗なく観れる。いつまでも心に残るアダルト向けの幻想譚だっちゃ…。⛵️🌴
似太郎

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