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鬼畜のodyssのレビュー・感想・評価

鬼畜(1978年製作の映画)
3.5
【アンチ・ヒューマンな映画】

松本清張原作、野村芳太郎監督、1978年の映画。 

妻と二人で印刷屋を営む男(緒形拳)は、こっそり別の女(小川真由美)とのあいだに三人の子供を設けていた。 しかし印刷の仕事が左前になって収入が減り、女にカネを渡すことができなくなったため、女は子供を連れて怒鳴り込み、喧嘩の挙げ句に子供を置いたまま姿を消してしまう。 

妻(岩下志麻)は激怒。こんな子供の面倒など見ないと言われた男は、最初は自分で何とか育児をと思うが、やがて疲れ果て、また妻のそそのかしもあって、何とか子供たちを・・・と考えるようになり、そして・・・。 

どうにもやりきれない気持ちになる映画。緒形拳のダメ男ぶり、岩下志麻の鬼継母ぶりが実にハマっているので、なおさら。

こういうアンチヒューマンな映画、今どきの監督にはなかなか作れないだろうなあ。
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