ケロケロみん

鬼畜のケロケロみんのレビュー・感想・評価

鬼畜(1978年製作の映画)
4.0
印刷会社を営む宗吉・梅夫妻の元に突然宗吉の妾が子供を3人連れてきて金をせびる。印刷会社は火の車で金がないと言われ妾は子供を残して姿を消す。梅は激怒し宗吉はオロオロする。こんな子供達要らないということで1人ずつ処分しようとする……
この映画を見て誰に共感できますか、子供達以外で。私は梅に共感します。私も鬼畜なのかな、子供のいない主婦という点共通するからなのかな。
7年も夫は妻を騙して他所で3人も子供をつくり、ただでさえ生活が苦しいところに3人の子の面倒を見ろといわれても…ここで八つ当たりしないで「子供には罪はないわ」と懸命に頑張る姿を世間は要求しますが限界がありますよ。
旦那さんとラストの解釈で言い争い、調べたら私の解釈が間違っておりました。そこもまた原作に納得がいきません。色々調べていて思い出したのは以前私の町に岩下志麻さんがやってきてトークショーが行われたのですがその時この映画のお話が出て、撮影時に子役には役作りの為終始冷たく距離をおいていて子供達に怖がられ、ずっと心に残ってるのではと気に病んだそうです。その後バラエティ番組で再会し、事情を説明したそうです。
同じタイトルでたけしと黒木瞳が夫婦役のドラマがあって、そちらの方が私は好みです。