Jumblesoul

嘆きのテレーズのJumblesoulのレビュー・感想・評価

嘆きのテレーズ(1952年製作の映画)
3.5
名作『居酒屋』と同じ、エミール・ゾラ原作のサスペンス風味メロドラマ。監督は今イチに感じた『天井桟敷の人々』のマルセル・カルネ。
主演のシモーヌ・シニョレはオバさんパーマの太った姿のイメージしかないが、本作では若くてスタイルも抜群なので別人みたい。
そのシモーヌがヘタレな夫と意地悪バアさんの姑に苦しめられ、不倫に走るという話。結末が少し無理やり感があるが、面白かった。
ヘタレ夫を演じるジャック・デュビイがなかなかの怪演。そして後半は目だけで演技する姑役のシルヴィーが怖っ!
そして主人公のフル・ネームだけの原題を、『嘆きのテレーズ』という邦題にした配給会社の素晴らしいセンスに拍手。
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