きゅん

デビルマンのきゅんのネタバレレビュー・内容・結末

デビルマン(2004年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

なんだか「デビルマンは日本史上最低の映画」とかよく聞くし、反対に逆張りしたいのか「デビルマンめちゃくちゃおもしろい!!」みたいな話もたまに聞く。
いやお前らちゃんとデビルマン観てるのかと。インターネットおもしろ切り抜きサイトだけ見て批評してませんか。

俺はデビルマンの話をするたびに、間違った話をしないように観直してるからかれこれ5回ほど観ているが、デビルマンは決してこき下ろすほどひどい映画でもない(し、間違っても名作ではない)。

確かにキャストが演技はひどい棒読みだし、特に叫び声系が致命的に下手。(序盤が顕著だが)展開が突然過ぎて話に脈絡がないし、キャラクターの言動に一貫性がないどころか支離滅裂。
でも取り立てるほど悪いところといえばそれくらいで、よくある面白くない映画の1本。

土砂降りの大雨で全員がずぶ濡れのシーンなのに、カメラが切り替わったら晴天になってたりするけどその程度なら大した問題じゃない。話の本筋には関係ないし。

アクション・銃撃シーンは全体的にもっさりとしてスピード感がなく、ダサいけどそれもよくある話。

なんならCGがわりときれいに動いてるし、なんかよくわからん理由で初めてデビルマンに変身したシーンのCGとアニメーションの組み合わせた映像とかはかなりかっこ良かったと思う。ボブサップの変身もちょっとおもしろいし。

なによりタイトルにある「デビルマン」がちゃんと主役として出てくるし、ジャケットのシーンもだいたいちゃんと劇中で出てくるあたり、かなりマトモな映画なんじゃないかなという気すらする。

結局の所、『デビルマン』の名前を冠したばっかりに過剰に叩かれてるだけで、これが『悪魔大戦争 〜本当の敵はどっちだ?〜』とかそんなタイトルだったらインターネットのおもちゃにすらならずに埋もれていただろうなという程度にはおもしろい映画です。
きゅん

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