一部界隈において、いわゆるク◯映画の代名詞的な扱いを受けていることで有名な作品。
なるほどそう言われるのもむべなるかな、なかなか粗の目立つ作品でした。
とにかく脚本が不思議。「そんな話だったっけ? ていうかそもそもこれはなんの話?」みたいな展開がずっと続く。
いわゆる「超展開」のちっちゃいやつが、常に頻繁に起こっているような感じ。
何か話が進んでいるのはわかるんですけど、それがまったく筋道立っていないというか……実質、こちらの脳内で勝手に補間した内容だけで物語ができているような印象。
中盤なんかはもう完全に脳が疲れ切ってしまい、なんだか怪しい洗脳カルトムービーでも見せられている気分になりました。
なお致命的な点として、主人公の演技がもう、本当に……。
見ているうちに慣れるかなあ、と思ったけど全然でした。
主人公が喋るたびに「ウッ」ってなるのも、映画一本分積み重なると結構なダメージに……。
全部CGのところとかは良かったと思います。
PS3とかの面白そうなゲームのデモムービーみたいで好き(でもセリフがあるたび気が抜ける)。
とはいえ、こうしていざ見終えてみると、なんだか憎めない気もしてくるのが不思議。
喉元過ぎればなんとやら、でもあるのでしょうけれど、謎の愛嬌みたいなものは確かにある作品だと思います。
総じて、「間違いなく大事故なんだけど、どんな事故り方をしたらこんな怪我になるのかわからない」みたいな作品、という感想。
そういう意味で、「異常な映画」というのがふさわしい作品だと思いました。