Hana

カールじいさんの空飛ぶ家のHanaのレビュー・感想・評価

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)
4.4
家がそのまま空を飛ぶ… なんて夢のある世界観なのでしょう。
私、物理的にはありえない形で空飛ぶ系のお話に弱いです。E.T.の自転車、ララランドのプラネタリウム、ハリーポッターの箒、メリーポピンズ の傘……。

映画は、舞台とは違い“観客の目線を誘導”することができます。この作品は全体的に風船がふわふわと浮くシーンが多いことから、『風船が上がり観客の目線が上になる時に、音楽も一緒に上がる』という特別な仕掛けが施されています。
細かなところまで、作り手のこだわりを感じる温かい作品でした。

冒頭の約15分間、サイレント映画のように演出されたシーンは本当に素晴らしい。
「チャールズ・マンツが南米の秘境の生物を都会に連れ帰ることを目指す」という設定、南米の高地にある奇岩群と滝は、「ロスト・ワールド」へのオマージュだと知り、鳥肌が立ちました。
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