クリストフォルー

ある日どこかでのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

ある日どこかで(1980年製作の映画)
4.7
日本での最初の劇場公開時(1981年)、アルバイト明けの重たい体を休めるつもりで映画館に入った記憶がある。観るとはなしにスクリーンを観ていたのだが、聴き憶えのある旋律に目が覚め、物語が見えてくると、胸が騒ぎ出した。長髪のクリストファー・リーヴが、萩尾望都の漫画の主人公のように見え出したら、まんまと映画の世界に捕らえられた。それから、幾度か劇場に通ったが、わりと早くに打ち切られ、テレビ放映やレンタルビデオになるまで、ずいぶんと待たされた。
リーヴやプラマーが亡くなり、ジョン・バリーも没後十年。ウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」はイイ線だったけど、本作の魅力には及ばない。本作の誕生こそが、時間の魔法だったのかもしれないな。
クリストフォルー

クリストフォルー