クロフネ

ザ・ドリフターズの 極楽はどこだ!!のクロフネのレビュー・感想・評価

2.3
天地真理やアン・ルイス、キャンディーズなど、渡辺プロダクション所属の売れっ子アイドルが歌を披露してくれるのが楽しい。そういえば当時のプログラムピクチャーって、こういった歌謡シーンが当たり前のように挟み込まれてました。しかもというか、みんな驚くほどに歌がうまい。そんななか強烈な印象を残してくれるのが玉川良一の浪曲(歌謡ではないですね)。シーンとしてはそれほどたくさんはないけれど、彼がガナリ始めるとつい聴き入ってしまうのは、そこにちゃんと「芸」が感じられるから。一度聴き直してみたいと思いました。

映画としては、他愛もないB級人情喜劇。菅井きんとの見合い話のシークエンスが文句なしに可笑しいんですが、容姿や年齢を笑いの対象にするのは、コンプラ的にいまとなっては難しいかもと思ってしまいました。昭和は遠くなりました。
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