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恋する神父のmegのレビュー・感想・評価

恋する神父(2004年製作の映画)
2.0
『猟奇的な彼女』を彷彿とさせる物語だった。いや、ボンヒの人となりは最早『猟奇的な彼女』を超えたかも知れない。冒頭から下品で自分勝手でとても不愉快だった。最悪なのは子供達が乗った車を運転するシーン。私だったらあんなに危険な事をする女性は、幾ら他に魅力的な部分があったとしても絶対に好きになれない。終始ナンパだの、私に気があるだのと言っていて、思い上がるのもいい加減にして!と思ってしまった。この手のラブ・ストーリーは女性向けだろうし、観客をヒロインの女性に感情移入させることが肝心だと思うのだが……こんな女性になりたいと思うだろうか?少なくとも私はこんな女性にはなりたくない。主人公のクォン・サンウが好きだったら、この作品もヒロインも受け入れられるのだろうか。
とは言え、おっと思う部分もあった。ギュシクが壁の絵にスカートを描き足す演出は彼の潔癖さをさり気なく表現していた。またボンヒのドレス姿を見せられてから洗礼式の予行練習の2人の服装を見ると、どうしても結婚式の新郎新婦のように見えて、非常にもどかしい気持ちにさせられた。他にもロケットペンダントやデオ・グラシアスという言葉の意味などのディティールは恋愛映画のセオリーにきちんと則っている。でも回想シーンは不要だったよ。観客はそのシーンをきちんと覚えてるから。
結末は好きじゃなかったな~。これは完全に私の好み(笑)。
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