佐倉しもうさ

男はつらいよ 奮闘篇の佐倉しもうさのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)
4.3
今回は変則的な構成で、寅さんやとらやの面々の良いところをいつも以上に映していた素晴らしい一作だったと思う。こんなことを言うと作品全体の否定になってしまいかねないが、マドンナに寅さんが一方的に惚れる→失恋という単調な流れがあまり好きではないのかもしれない。
最後の「死ぬわけねーわな!」といつもの笑顔で言うシーン、今となってはなんだか切なくて泣いてしまいそうだ。
あと、これに拒否感が出ちゃう人は、ちょっと現代の潔癖な価値観に染まりすぎなんじゃないかと感じる。表向きの配慮だのなんだのをとっぱらったら現代人だってあんなもんだろう。少なくともそれによって評価が損なわれるようなものではないと思いました。
個人的には今のところ1作目、4作目(前半)15作目と並んで好きな回。
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