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告白のantのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
3.6

『衝撃が走り続ける約2時間』
でした
血の表現が多いので苦手な方は要注意かもしれません。
あとメンタルの調子が整っている時に観る方が良いかと思いました。

もとより湊かなえさんの本が大好きで結構な数読破していて(本を読めない私の中ではレアな出来事)
告白も読んでいました。

ですが映像の方には中々手が出ず…
命について考える機会があり今だ
と思って観ることにしました。

命 というテーマのもと
母と子、愛
の様々な形が語られているように思いました。
娘が殺されてしまった母の視点、殺人を犯してしまった息子の母の視点、その息子の視点、、、など、
どの視点からも向き合うことができて
沢山考えさせられました

興味深いと思ったのが同じシーンでも
親目線での子供の行動の理由
と、実際に子供のその行動の理由
が異なる。というところ
現代でもあり得る親と子の間での事柄の
描かれ方が刺さりまくりでした

(下にも同じようなこと書きました´д` ;)

映画の構成が独特で興味深かったです
一人一人の視点から描くのは
『ワンダー君は太陽』などと似たものを感じました。

1つの事象が
その事象に携わった人それぞれの視点から語られる
そうでありながらも物語の結末に向かって点と点が繋がる感じが面白かったです
脚本や構成って本当に大事だと痛感です

そしてなんといっても映像が好き
色調が暗いのもそう
途中で挟まれるフィルムタッチの画が
よりこの世界を引き立てるように見えて
ああやっぱり映像っていいなと思いました

音楽の入れるタイミングや曲調も本当に素晴らしいというか…本当に凄い…
暗いのにポップって印象に残ります…




本をもう一度読もうと、そう思いました
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