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告白のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
5.0
ある中学校のホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。
「わたしは、シングルマザーです。わたしの娘は、死にました。警察は、事故死と判断しました。でも事故死ではありません。このクラスの生徒に殺されたんです」。
森口は、妊娠後に娘の父親のHIV感染が判明したことで結婚しなかったと語り、娘を殺した犯人は2人いるが名前は明かさず少年Aと少年Bとしますと述べ、少年Aが電気ショックによって娘を殺害したこと、居合わせた少年Bが娘をプールへ投げ入れたこと、その事実を警察へ伝えて蒸し返す気はないことなどを語る。
名前は伏せられていたが、生徒達には少年Aは渡辺修哉、少年Bは下村直樹であることは明らかだった。
森口は、先ほど犯人である2人の昼食の牛乳の中に、娘の父親の血液を入れた、HIVに感染するかどうかは運次第、2人には「命」をしっかりと噛み締めてほしいと告げると教室は騒然となった。
だが森口先生の復讐は、これで終わりではなかった。
湊かなえ原作のベストセラーを、中島哲也監督が映画化!
松たか子、岡田将生、木村佳乃ほか出演。
中島哲也監督が抑制された演出で、娘を殺された女教師、娘を殺した生徒二人、犯人の母の目線を交錯させ、肥大した愛ゆえに息子の本質を見抜けない犯人の母の愚かさ、「自分を棄てた母に認められたい周りの奴らを見返したい」という肥大した歪んだ自意識で犯罪を犯す生徒二人の闇、犯人への女教師の復讐の顛末を描いた傑作サスペンス映画。
抑えた演技で復讐鬼を演じた松たか子、犯人の理解者の生徒を演じた橋本愛、息子を溺愛してしまった犯人の母を演じる木村佳乃、犯人を演じた生徒役の演技が最高。
「これから本当の更生が始まるんです」
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