Takuma

告白のTakumaのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
3.8
本筋から見たウェルテルのズレ具合以外は
全く気持ちが弛む事なく淡々と恐ろしく進行する独白による冷徹なストーリー。
画面の色使いの薄さ?も拍車をかけている
社会問題やら青少年の心の闇やらを考える前に、1人の人間の命が奪われる事の凄惨さ、喪失の重さが強烈に響いてくるので
当然ながら観る時の精神状態にもよると思われますが、逆説的に道徳を説いている内容に取れなくもないです。
うーーーん、なんだろ
人生が滅茶苦茶にされてしまった人達が数多く登場するけど、誰一人として雑にならず誠実に向き合いながら切実に描かれているので、
正直「胸糞」といったような印象は個人的にあまりなく、ただただ気持ちが暗くなる映画です
「誰も救われない」のが唯一の救いか
Takuma

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