外面

告白の外面のネタバレレビュー・内容・結末

告白(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ最高だな。
昔、殺されたところまでしか原作を読んでなくて大して面白くないなって思ってた。馬鹿だった~、最後まで読んでからが面白いんだよなこういうのは。ラスト最高。
救いようがないけど、それがいい。
死が全部を制裁することなんてない。人殺しとかは命の重みを知らないんだからそんなのは無駄死に。生き地獄が本当の制裁。
森口先生の娘をターゲットにした理由は森口先生より娘を狙った方が辛いって思ったから。けど同じ理由で結局渡辺君が復讐される。その対比が美しい。
中学生なんて馬鹿で馬鹿でどうしようもなくて、なんにも考えてないような生き物に見えるけど、そんなことない。みんなもう既に自分の考えを確立してる。けどどうしようもなく馬鹿だから確立してるのは自分だけだと錯覚する。まあこれは私の経験も含まれてるけど。
途中までは直樹くんにばっかり罪あってキツイなって思うけど、直樹くんも自分の考えがあって行動してて強かった。
軽い気持ちの承認欲求で人を巻き込むと怖いね。ちょっと認めてもらいたい、が人殺しに繋がって、その人殺しでまた人殺しを増やすなんて人間は馬鹿だけど、どうしようもないんだな。
あと本当に橋本愛が天使のように美しかった。笑顔はもちろんだけど、真顔の美しさ。成長途中の、あのなんとも言えない美しさはこの時期しか出せない味だから本当にこの時にこのキャスティングをしてこのビジュアルと演技感を保っていた橋本愛は神。
綺麗な人間に降り注ぐ血の赤ってどうしてこんなに綺麗なんだろう。あとあの冷たい色合いの雰囲気、そこから対比の爆発。原作の方がいいってレビューいっぱいあったけど、これは映像美もあるから映画見て良かったなって思うよ!!!(原作見てないから思うのかもだけど)
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