カプカ

GODZILLA ゴジラのカプカのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)
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エメリッヒ監督版ゴジラ
こんな放射熱線も出せないデカいトカゲはゴジラじゃないとの意見もわかるのですが
個人的には結構好きで、起こってる事態とは裏腹にジョークを言いながらコミカルな感じでNYを破壊する昔の映画的な感覚と、アクションは結構しっかりしていて楽しい映画です。

エメリッヒ監督なのでスピルバーグオマージュが多く、ゴジラというよりジュラシックパーク的で終盤はラプトル戦を思い出す場面が多い
市長がダメなやつな所やゴジラのヒレの感じなどジョーズと重なる所もあったり、ズームドリーやスピルバーグフェイスなど、エメリッヒ監督らしい。

9.11前の作品なのでかなり牧歌的にNYを破壊しまくるのが時代を感じる。題材はかなり近いクローバーフィールドと比べるとすごい差が出てる。
ジャン・レノがフランス人ギャグを言い続け、襲われてもコミカルに笑いを細かく入れて、世界貿易センタービルネタまであったのは驚き。

エメリッヒ版ゴジラ、こんなのゴジラじゃないって意見はわかるし、監督本人もやる気なかったことは公言してるので、ゴジラが好きなヤン・デ・ボンにちゃんと監督させてやれよとは思うが
映画単体で見たら迫力あるシーンはしっかりしていてNYを駆け回るディザスター映画として結構好きなんだよね。

ゴジラ-1.0ではゴジラが人間を口に入れるが食べずに投げ飛ばしていて、これはゴジラは人間を食べるのがNGなのでこのような表現になった。
それはハリウッド版でも徹底されていて、エメリッヒ版ゴジラはゴジラのデザインが全然違うのは受け入れたが、人を食べるシーンはNGということは守ってもらった。
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