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空襲と毒瓦斯のlemmonのレビュー・感想・評価

空襲と毒瓦斯(1933年製作の映画)
4.3
マデリーンキャロル演じるヒロインの強い意志にやられる。


第一次世界大戦のドイツ軍が占拠するベルギーで、ドイツ兵とか関係なく看護に努める看護師マルトノッカートが主人公。一般市民の彼女があるきっかけでスパイとして動き出す。


特別に何か彼女に才能などがあったわけではなく、1人のベルギー人、というか人間として、迷いながらも正しいと思う道に、恐くて震えながらも突き進むヒロインにやられた。

悲しい出来事は多々出てくるが、ヒロインのたくましく国の平和を願って動く様に、かっこよさも感じた。

心通わせるドイツ人の医師との関係や、気に入られてしまうドイツ人司令官との関係など、女性としての複雑な心境も描く。キャロルとマーシャルが無言で見つめ合うシーンはグサッときた🥺。


全体的に淡々と生温かく描いている。詳しく書けないが、63番のシーンは怖くて震えた。



繰り返すがマデリーンキャロルがほんと素晴らしかった!


本作、実話なのだろうか?
脚本にマルトノッカートの名前あり。
となると、より切ない。
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