同じく三輪駆動を走らせる「ローマの休日」はこの前年の作品なんですね。違いに驚きます。
貧しい時代。どこの国でも海辺の人は子沢山でたくましく、生きるために土地を離れて出稼ぎする流れがあるのか。娘を売る母親よ。
現代の感覚、ジェンダーとか女性の権利とか今の価値観で観たら全く別の薄っぺらい作品に切り取られてしまう。
そういう話ではなく、人は何故生きるのか、生きるとは何か、考えさせられる話。
三人の道化(悪魔と天使と預言者か)
登場人物たち皆、キャラが立っている。
登場人物たち皆、小石のような存在。
登場人物たち皆、自分の存在意義について考えている。
孤独が浮き彫りになる。
ものや食べ物の豊かな時代に、今一度、貧乏だった頃の人間の姿を思わせる映画。