備忘録
『道』のように、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。(森下典子『日日是好日』より)
こう書いてあったことをずっと覚えていて、…
神(ジェルソミーナ)を捨てた人間(暴力、強欲、淫欲=ザンパノ)は暗闇の中、救われない孤独に泣くしかないのだ。
黒澤作品「乱」で盲目(暗闇)の鶴丸の手から経典(仏)が落ちていく、あのシーンと似た意味…
粗野な大道芸人ザンパノに買われた少女ジェルソミーナ。
こき使われる彼女にとって、陽気な綱渡り芸人は心の支えとなる。
ところが、ある日ザンパノはその芸人を殺してしまい……。
巨匠フェリーニの手による…
言わずと知れた名作、
と言われるこの映画
正直言ってちょっと
理解するのに
考察読んでしまった。
色々皆んないってますが
感動した、
とか
良い映画!とか
そういった感情でもなく。
貧しく…
ザンパノとジェルソミーナ最高のキャラクターだ。
とんでもない映画だよ。
人生を一緒に生きるって簡単にはいうけど、きっと各々の人生がしっかりあって、自分の思い通りに行くかはわからない。
行くことなんて…
観ていて終始残念でしかない内容だったけどなぜフェデリコフェリーニはこれを描いたのかな。
孤独に寄り添う優しさを持つ孤独な女とその愛に気付かず利用する男に懲りずに寄り添い続けようとしてしまう女の共依…
出会ったことない感情がいっぱい詰まってた
物語の中には、ジェルソミーナの人生の分かれ道がいくつもあった。でも彼女はどれだけ選択肢に恵まれても、決して止まらず曲がらない選択をし続けてた。
道の途中…
旅芸人ザンパノに買われたジェルソミーナ。手ひどく扱われても、逃げ出したくても、彼から離れられない。しかし綱渡り芸人の男をザンパノが殺してしまい…。
ジェルソミーナはザンパノの良心だったんだろうか。…
うーむ、どういう文脈で名作なのだろうか。
このある意味では普遍的でありふれている、歪な男女の関係を、当時としては克明に描写した、という点で名作?
それならば一定の納得感はある。
でもだからこそ…