ナイトリッチ

道のナイトリッチのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
5.0
★旅芸人のザンパノがやってきて、貧乏な生まれのジェルソミーナさんは助手として売られることに。二人は馬車で一緒に旅をして回る。

◯悲しいお話なのに、ジェルソミーナさんを見るとどうしてか元気になるから、たまに観たくなるの

◯売られていくジェルソミーナさんと家族の別れのシーン、リアルだよなあ

◯ジェルソミーナさん、“軽度の知的障害者”っていうレビューをよく見るけど、全然そうじゃないと思う。訛りを指摘してザンパノの故郷を聞き出そうとしたり、ザンパノに手を出されないようそれとなく回避する女の防衛本能もあったり、ちゃんとしている。ただ純粋で少女っぽいだけなんだと思うんだよな

◯「火燃えろ、火の粉飛べ、夜響け」のところで袖をパタパタしてるジェルソミーナ、とても可愛い

◯ジェルソミーナの表情の作り方、大好き。感情と表情が直結していて、ころころ変わっていく

◯ピエロメイクが可愛い〜!

◯ジェルソミーナさん結構意地っ張りで、施しは受けねえみたいな部分があって、でもザンパノに「貰っておけ」って言われると素直に聞くの可愛い

◯ローザはどういう最期だったんだろう

◯修道院で暮らせばよかったのにね

◯一生懸命ザンパノに、人間らしい生活に向かおうよと打診するジェルソミーナさんが悲しい

◯軽業師が死んで「クスンクスンクスン😢」ってリスみたいな声で泣き出すジェルソミーナさんが可哀想で見ていられない

◯廃墟に着いた途端いきなり普通に戻って、だけど「これからも一緒に頑張ろうな!」ってザンパノが言った途端また「クスンクスンクスン😢」となってっていう、本当にこの娘は心が壊れてしまったんだ…っていう描写が怖い

◯置いて逃げるザンパノのシーン、きっつい

◯「ザンパノ!」の声が忘れられない

◯ザンパノが、自分が失ったものに気付いた時がきつい。これからどうやって彼は暮らしていくんだろう。きっと変わらずに暮らしていくんだろうけど、死ぬ間際に思うのはジェルソミーナさんのことだと思うんだよなあ