まさしまる

道のまさしまるのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.0
フェリーニの『甘い生活』と『81/2』を探していたら、偶然発見。
ラッキーということで鑑賞しました。

なんだか終始よく分からない感じでストーリーが進行していきました。
でもよく分からないからこそ、ちゃんと理解したい!といつの間にかワンシーンも見落とさないように集中して見るようになってて、だいたい理解できたなーと思ったタイミングではちょうど終わってました。
こんな映画中々ないですね。
印象としては、無駄な部分を全て削りまくることによって究極のシンプルさを追求していたら、ついつい大事な部分まで削ってしまったというイメージ。まさに超シンプル。
それでも最後にちゃんと理解できたってことは、すべてのストーリーを必ずしも完全に理解しながら見る必要はないのかもしれませんね。
分かりやすい演出はそれだけ上映時間を長くしてるわけだし、次の展開もだいたい予想できちゃうからただ座って何も考えないで見てるだけで楽しめちゃう。
そういう映画も良いけど、こういう考えながら映画と一体になって入り込んでいける映画もいいなって思いました。

しっかし、『甘い生活』も『8 1/2』もビデオ屋にも図書館にもどこにも置いてない!
名画座に通うお金もないし.........ヨーロッパ映画専門のレンタルビデオ屋とかできてくれないかなと切に願ってます。もちろん一本100円くらいで。。。
まさしまる

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