SIPHON

道のSIPHONのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.5
フェリーニ映画祭にて。
子供の頃よく分からず酷い話だと思っていたけど、再鑑賞して切ない話だと認識した。寂しいと認められない人が最も寂しい人だ。ラストシーンでザンパノの表情の変化だけで語らせる撮り方が素晴らしい。

イルマットはザンパノを理由なくコケにしたくなると言うがちょっと分かる気もする。彼は道化なのか天使なのか…ジェルソミーナに待っていてやれと言ったのはイルマットだったのに。報復せずに手を貸していたなら違う運命になったのだろうか。

言わずもがなの名曲が何度も流れます。あのラッパからそんな綺麗な音出る?と思いますが、出るんです。魂が奏でるので。
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