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道のGONのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
3.7
世界一扱いづらいアザミ顔のブス女、ジェルソミーナ!!!

イタリア映画界最大の巨匠:フェデリコ・フェリーニが一躍その名を世界に広めるきっかけとなった映画史上最も重要な作品のひとつ(と言われています)。
映画にハマりたての人には「フェリーニって監督は知らないけど、『道』っていう映画なら知ってる!」って言う人もいるんじゃないかな?実際僕が前までそうだったし。

これだけで古典の超絶大名作ってのは誰でもわかってくれると思うんだけど、正直僕はそこまでぶっ刺さらなかった。
ストーリー自体は古臭さは否めないけど、今見ても良質な出来。
けどヒロインのジェルソミーナにイライラしちゃうんだよなーーー!
前半は普通におもしれ〜ってなったけど後半からだんだん彼女の行動がいちいちカンに触ってそこからストーリーにあまりのめり込めなかった。
発達障害のせいで感情の起伏が激しいから、彼女の扱いに困ってるザンパノの方に同情しちゃいそうになる…
でもそのザンパノもクソ野郎で好きになれなかったから、主要キャラに感情移入出来なかったのが致命的。
ストーリーは良かったのにあのラストで泣けなかったのはキャラを好きになれなかったからなのかな。


あとこの映画が難しいって意見たまに見かけるけど、そこまで難しいかな?僕は普通のクラシック映画としか思わなかったけど。
ひょっとしたらもーちょい深く掘り下げる必要があるのかな。
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