父の家業は強盗。そしてそんな親の子である彼もまた強盗として生きている。そんな男が人生をやり直そうと試みるのだが。
というがストーリーライン。そこに、業務(銀行強盗)がきっかけで知り合った女性もストーリーに絡み、複雑になっていく。
FBI捜査官も視点も語ることで、物語に膨らみがあった。
犯罪者の人生やり直しに対して、その代償として払うもの。このあたりの描写は弱かった。そもそも主人公の役柄上、見る側は共感しづらい。
犯罪者が罪を償わずに人生をやり直すこと。これに共感できる人がどれだけいるか。西部劇の時代であればともかく、現代劇においては正直違和感が残る。
故に結末は心揺さぶられるということもなかった。
映像表現自体は全体的に非常にリッチでいいですね。
なお、日本版のポスターはガンアクションクライムムービーのようにデザインし、観客をミスリードさせていてる。
犯罪者の子として生まれ、底辺の人間が集まるに縛られて生きている男。
そんな男が人生をやり直したいと悩む。そんな内面を描いたのが本作の主題。
強盗シーンや銃撃戦はあくまでも副次的なもの。映画の主題ではないので、ご注意ください。