ヘソの曲り角

東京の女のヘソの曲り角のレビュー・感想・評価

東京の女(1933年製作の映画)
3.0
カスみてぇな話。60年代くらいまでこんなクソみたいな「潔癖」気取ってるカスが出てくる映画けっこうあるよね。内容はほんと、なんもない。嫌な時代だね。警察、噂話、風俗。

wikiいわく別の作品のクランクイン前に急に入った仕事だったらしい。そう考えるとよくできてる。プログラムピクチャーの評価軸はストーリーラインでなくテクニック。まず構成が面白くて必ず一対一で話す場面設定にしている。シーン数が圧倒的に少ない。やたら机の上に置いてるものを映す。あ、そういえば公開順に観てたので気づいたが全然笑える要素が無かった。代わりに劇中出てくる映画『百万円貰ったら』の引用部が一番ふざけてた。小津の好みが分かる。あと田中絹代のとこに電話を知らせに来る子どもがめちゃくちゃいい。