ヘソの曲り角さんの映画レビュー・感想・評価

ヘソの曲り角

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人生は四十二から(1935年製作の映画)

4.2

終始ラグルズが気の毒だったが終盤良すぎる

まず仕えてた英国紳士にポーカーで賭けられてアメリカ北西部の田舎のおっちゃん家に引き取られることになった執事ラグルズ。呑兵衛のおっちゃんに連れ回されては「ラグ
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担え銃/チャップリンの兵隊さん(1918年製作の映画)

4.0

例によってアマプラ名物クソ字幕である。なぜかサントラの解説がずっと下に出る。「高揚的なオーケストレーション」みたいな文言。あと素材の問題かショットごとにスローになったり速くなったりで見づらい。

普通
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チャップリンの給料日(1922年製作の映画)

4.5

完全に妻の尻に敷かれてて健気だったな
レンガ作業の逆再生ギャグ最高すぎ

一日の行楽(1919年製作の映画)

4.5

超笑った

前半…全員船酔い。イスを永遠に組み立ててて腹よじれた。
後半…コールタールに足取られてマイケルジャクソンの元ネタの体超傾けるやつ炸裂。なんか画面の手前と奥でバタバタしててウェス・アンダーソ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

1.0

マジで17万もレビューついてて☆4.3なんすか。絆されんなよ!!!

顔に障がいを持つ人間に最後話させるモノローグではない。個人の物語を普遍的なものとして回収しようとする暴力性がまったく考慮されていな
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胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)

2.5

体感時間長すぎてしんどかった。イタリア映画の悪癖と現代的な映画アプローチが融合してちんたらちんたらした浮気ものに。普通なら90分もかからない内容。ただの痴話喧嘩。最年少の女キャラがいちいち癪に障る。久>>続きを読む

サニーサイド(1919年製作の映画)

3.8

前半は「チャップリンと言えど駄作もあるんだな…」とかなり残念な出来に思えたが後半から強烈に巻き返して終わってみるとチャップリンの長編作を見た時と同じようなとんでもない情緒に。キッド、サーカスあたりを予>>続きを読む

No.10(2021年製作の映画)

3.5

ラストワロタ

全然嫌いじゃない。発想力一本槍のアヴァンギャルド気取りの可能性を懸念してたがカメラワーク、編集とテンポ感、音楽、CG技術、演技全部の総合力が高いうえでのおふざけだったため普通に楽しく見
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異人たち(2023年製作の映画)

5.0

大林版見てたからストーリー把握しやすかったのを加味してもここまで素晴らしい映画はそうないと思う

クイック&デッド(1995年製作の映画)

3.0

コンセプトは面白いのになんか惜しいな…

主演シャロンストーンが製作にも参加してる西部劇で、共演はラッセルクロウ、ディカプリオ、ジーンハックマン、監督サム・ライミ、音楽アラン・シルヴェストリと豪華な布
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

1.5

ここまでピントの合ってないアニメ映画は久々だな。おしゃれな作画にクレイジーな言動があればダマせるとお思いで? 脚本がブレッブレで結局何が言いたいのかまるで理解できない。ウリのクレイジー素振りもドン滑り>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.3

ソフィア作品で一番画面が美しいと思う。そしてずっと暗い。自然光で撮ったんじゃないかな。正直家で見るのには向いてない。

舞台は南北戦争、南部の女学校に負傷した北軍兵が迷い込んできてとりあえず回復するま
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.8

終わらない歌を歌おう!!!!!!
クソッタレの世界のため!!!!!

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.3

色んな利権(主にキャスティング面)や作家(監督と脚本)が絡んだ中うまくやってたとは思う。うーん…と思うところも多いが。

オフビートとシュールって違うくないすか。和山やまのテンポと比べると明らかに数拍
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.0

ニューシネマみたいな終わり方だが、そりゃいかんでしょう。娘かわいそう映画。ヤリチン親父の話かと思ったら母親もけっこう大変そうで、ほんと娘が気の毒。イタリアのくだりはほぼ「ロスト・イン・トランスレーショ>>続きを読む

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.3

ソフィアは史実ものになると弱いな…。事実を並べるのに終始してしまって起伏がない。「プリシラ」とけっこう似てるところがあったが本作の方がまだ主役が楽しそうで見るのが楽だった。こっちの方が昔だし創作できる>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.8

前目黒のフィルム上映で見た時より好きになってたなぁ。意外とけっこうfeelした。まあ真っ当な浮気もの映画だが外国にいるおかげでファンタジー成分が強めでも案外あっさり受容できる。なんか初めて見た当時ソフ>>続きを読む

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

4.2

途中までnot for meやんけ…と思ってたのに最後まで見たらめちゃくちゃよかった。子供だましのおばけ屋敷を出てきてから冷たい風がひゅううと足下を吹き抜けていくような映画だった。これから他のも見てい>>続きを読む

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

4.0

18と16で結婚しようとするふたりを助ける大人たちはどいつもこいつも恋愛で失敗している。少年と大人の間で揺れるふたりはここで大きな決断をしたわけだがこの後別れたっていい。これですべて決まるわけじゃない>>続きを読む

貴公子(2023年製作の映画)

4.2

ふらっと見に行ったら超良かった。監督はパク・フンジョン。「新しき世界」のかっこよさと「THE WITCH 魔女」のコテコテ感が絶妙な塩梅でマッチした結果これまでの監督作にないサクッと見れる軽やかさが生>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.5

一緒に見てよかった。ふたりで途中までの内容確認しながらコテコテの演技合戦に爆笑するなどしてぎゃーぎゃー騒いで2時間飽きずに見れた。

基点となる時間と過去の時間で描き分けがほぼない(終わってから振り返
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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

4.0

これは思ったより面白かったぞ…! とはいえひとりの夫をとっかえひっかえするふたりの女の話なのでそれの完全な犠牲者である子どもたちの気持ちになるとこれほどクソみたいな映画もないのでその点については注意願>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

2.8

え!?終わりそこ!!??

けっこう胸糞悪い。前日に「燃える平原児」見るんじゃなかった。エルヴィスキモすぎて超しんどい。まあプリシラさんはエルヴィスの無責任な囲い込みに騙されて相当な期間抑圧されてきま
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.0

初トーマス・アルフレッドソン。一応北欧ホラーなのかな。学校でいじめられてる少年と隣の部屋に住んでる怪しい子どもとの交流。子どもの正体は引っ張ることなくわりと早い段階で判明するのが意外、とはいえ実はもう>>続きを読む

燃える平原児(1960年製作の映画)

4.8

1960年公開とは思えない傑出ぶり。白人の先住民族差別を主題に描きつつ西部劇たらんとする娯楽性も兼ね備え、わずか90分で終幕する恐るべき作品。主演のエルヴィス・プレスリーが普通にうまい。アクションシー>>続きを読む

彼方のうた(2023年製作の映画)

2.5

あまりに観客に提示される背景が少なすぎてただただ眺めることしかできない。いかようにも読み取れてしまうことがかえって映画に集中させてくれない。何かしらの喪失感は示唆されるのだが同じくらいパンチの効いた情>>続きを読む

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

"被写体には誇りを持ってほしい"

ドキュメンタリーの真髄を見たような気がする。とにかくアツかった。ナン・ゴールディンは自分のことよりも姉や数多くの友人のことを語り、その親愛なる人たちとの日々や創作活
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.5

マーラーwwwwwwww

演技がバレバレのサイコパスキャラって新鮮だな。羽村君がサイコパス序列1番だから岡田将生にふざけさせるって発想やばい。にしても岡田将生楽しそうだったなー。他のキャストもやたら
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

寝不足で案の定うとうとしてしまったので重要なところを見逃した可能性は否めないが……見送ったあと泣くくらいなら会うな。

ただし景観映画としてはちゃんと良かったと思う。音楽も悪くなかった気がする。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.8

この完成度すさまじい!!!マスターピース!
若草物語は映画しか見てないから読みます。ベス周りの描写増えてきたところで「……あ〜!あの天使のことかっ!!」となり物語を思い出した。

ガーウィグ脚本も監督
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リトル・エッラ(2022年製作の映画)

3.0

うーん、エッラのハメの外し方が看過ならない。あんなによくしてくれた友だちにいくらカッとなったからって「そんなんだからいじめられるんだよ」はアウトでしょう。何がBFFやねん。あとやっぱり展開が場当たり的>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.2

これも見た時の感動から勢いで「超やばい!オールタイムベスト!」と書いたが一夜経って冷静になったので書き直す。たしかに終盤のシームレスに大人になっていく巧みさと物語の善性にはかなり心打たれるのだが、前半>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

ラストがあまりによかったので直後はけっこう高評価にしていたが改めて考え直すとやはり映画としての起伏のなさが(たとえ意味があるとしても)気になるので書き直す。

この映画、プロレスラーの伝記ものにもかか
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

1.0

"こんな げーむに まじに なっちゃって どうするの" 2時間返してほしい。ただただ不快。ガキかよ。途中からほぼ流し見です、ごめんなさい。これでは昔からどれくらい仲良かったのが伝わらないし、そうなると>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.7

はじめの1時間は「はぁ?またいつものストレスフル映画かよぉ〜?」と思っていたが後半戦が今までのドランからは信じられないくらい前向きで超いい感じだった。(恣意的に観客を抑圧して後半それとなく解放する演出>>続きを読む

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