河

アデュー・フィリピーヌの河のレビュー・感想・評価

アデュー・フィリピーヌ(1962年製作の映画)
4.8
finって出た時に、その出方含めた映画全体の軽やかさにめちゃくちゃ感動してしまった 特に男4人で車買いに行くところからナンパするところまでの一連のシーンがもうショットの繋ぎ方からセリフから完璧に最高だった

仕事を放棄してヴァカンスに向かうまで、向かってからのあの陽性のテンション、段々と関係性にもヴァカンスにも疲れてくるし歪みが出てくる感じ、それが終わる時のあの密度高い時間が終わった時特有のあの爽やかさと疲労感が同居するような感傷とか、何か最高なものがひたすら詰まってる

物語的な必然性なく気持ちいいところで流れるBGM、早送りされる声、あからさまな効果音、生きてるように動く車、ウケたセリフ3回目繰り返し始めた瞬間にカット変わったり、主軸の曲4人の男の声で再現したり、車がトンネル入って顔暗くなって外に出て明るくなったタイミングで女側が全く興味なさげにしてるのわかる感じとか、カメラ目線のダンスとその次に映るおもんなそうなもう1人とか、必然性とかリアルさとか全てほっぽりだしてひたすら気持ち良さに振ったような最高さがある
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