破天荒な主人公がはちゃめちゃに周囲をかき乱し、最終的には周りも彼に巻き込まれてハジけるという割と良くみるストーリー。というのは見なくても予想できますよね。
この映画の(個人的に)良い所は、2時間足らずの中で何人ものキャラクターが変わっていく変えられていくそして主人公も自分の本心を口にする、という展開が綺麗にまとめられている所だと思います。
正直、主人公のデューイは才能のないバンドマンで現実を直視できず人の話も聞かないダメダメ人間で全く好きになれません。
見終わっても好きにはなっていません。
ただ生徒たちにとっては、自信が持てない彼らの良さと才能を見いだし、良い子でいる事の固定概念を壊し違う世界を見せてくれた、信頼できるバンド仲間です。
窮地に立たされ自分の立場が悪くなったデューイが、それでも担任した生徒たちを褒めたのは、デューイが優秀な子もそうでない子も全生徒たちを正面から見ていたからだと思います。
良い映画だと思います。
追悼