自由、反抗、青春、ロック
バンドを辞めさせられ、金が欲しいロックバンドのデューイは、ある日同居人の仕事のオファーを内緒に受ける。それは教師だった。子供達にロックを教え、ついにはロックのコンテストに出場することになる。
これがロックなんですか。
リンクレイター監督らしくない作品だというのが率直な感想です。だけど、これは素晴らしい。子供達の塞がれた才能と、年相応の反抗精神を、見事にロックという形で開花させる教師。
教え子たちにとっても、教師にとっても、かけがえのない経験になったことは間違い無いと思います。
なにより子供達が従順。笑。
あんなに優等生が、ロックに励むのですから、そりゃ上等なものができるはずです。
ただ、そんな生徒たちに足りないものが一つ。
意思です。
個々の意思がなく、親や教師に言われるがままに育ってきた生徒たち、それは人生の楽しみや、自分の追求するものがないまま育ってしまうことになります。
ある意味、デューイは救世主だったと思います。
ありがとう。
AC/DCやピストルズ、王道のロックを題材に、ノリやすく共感しやすい本映画は、お気に入りの一本になりました。
実は前に一回、子供の頃見たことがありました。
それがなんでしょうか。今見たら全く別の映画のように感じました。こんな映画見たことないと。
さすがリンクレイター監督。そういうことだったんですね。