社会派サスペンスの傑作とよく名の挙がる作品。
良くも悪くも、いかにも90年代サスペンスって感じが出てるけど、作りとしては見やすいし面白い。前情報なしで見た方が面白い系。
序盤〜中盤の不気味な展開は良き良き〜なんだけど、終盤からがちょっとグジャっとなっちゃったし予定調和って感じで物足りない上にややツッコミどころも多い。ただ、製作陣が描きたかったことを全編通して考えると終盤の展開は仕方ないか。
この作品がオクラホマシティの連邦ビル爆破事件からインスピレーションを受けたように、90年代後半〜00代前半の様々な作品にも影響を与えているし当時のアメリカ国民にとっては衝撃が大きかったんだろうなと。まぁ、日本で言えば市ヶ谷の防衛省ではなく神戸にある出先機関が爆破されるみたいなもんだしね(?)
よく邦題の成功例として挙げられるけど、原題は「Arlington Road」。確かに邦題の方が趣があるし原題よりも分かりやすいけど、海外の予告編観たら原題の方が良きって思っちゃう。タイトルデザイナーのカイル・クーパーと監督の対談は興味深いから是非読んでみてほしい。
ちなみに、現在ドラマ化が進行中でちょっと面白そう。ただParamount+だから日本ではどうなるのか分からんのが残念。