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わが街のqpのレビュー・感想・評価

わが街(1991年製作の映画)
5.0
 ロサンゼルスで生活する人が日常と受け止めている姿を描いた群像劇です。日本人にとっては非日常なので、1つ1つのシーンを取り上げるのかと思いきや、あっさりとスルーしてしまうので、それが日常として描かれていると感じてしまいました。それは人種差別だったり、不倫であったり、夫婦仲であったり、経済格差であったり、交通状態だったり、捨て子だったり様々です。

 何か説教くさいところが多い作品ではありますが、1つ1つ考えさせられます。直接的なテーマである人種差別は日本では関係ないですけれど、米国ではあまりないが日本ではあることが街中であふれていることも結構あると思います。特に、なんでもないきっかけで知り合った人をなかなかものにできなかったりします。そういう意味ではマックがサイモンに朝食をおごるシーンでの回想シーンは考えさせられます。

 マックの息子のキャンプでの小さい子供との接し方も良かったです。知らない人でも話してみなければわからないし、何がきっかけで話すようになるのかも分からないなーと思いました。その中で出会った人とどうしていくかも取り上げられていて良かったです。

 短くないながらも、もう終わりという感じなくらい最後があっけなかったです。群像劇だと仕方ないのでしょうが、一応1つ1つにはケリがついていたようで良かったです。
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