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まぼろしのskgcのレビュー・感想・評価

まぼろし(2001年製作の映画)
3.8
原題は「砂の下」だそう。
邦題もなかなか好きだけど、ネタバレしてるっちゃしちゃってるから、原題そのまま訳のほうが余韻があって良いかもしれないなと思った。
あとシャーロットランプリングの主演映画の邦題のひらがな4文字率高いね。と思ったら「さざなみ」だけだった。

「さざなみ」に引き続き、苦悩し葛藤する妻の役をシャーロットランプリングが熱演してた。彼女の口角の下がり具合が、頑固さとか、強がってる印象をめちゃめちゃ与えてくるから余計、役に感情移入して観ちゃう。彼女の口角あげたい、笑顔にさせたい、って無性に思った。シャーロットランプリングかわいい。綺麗。

あと、「さざなみ」観たあとだからシャーロットランプリングが若くて美してドキドキした。上品の中に隠れてるエロさってこういうことなのかな、って思ったし、映し方もそれに拍車をかけてた。

脚本の流れが絶妙で、失踪疑惑の夫の痕跡や行方を探そうとしない妻の姿、まわりからの気遣いと憐れみ、頭ではわかってるのに信じたくない心が葛藤してるのが、めちゃめちゃに感じられてすごい良かった。
じんわりした展開だけど、内心ハラハラするしドキドキもした。けど、作中はいたって静かだから、無言でじっと観てるしかない。妻の心情を予想するけど、決してセリフには出さず表情と雰囲気で伝えてくるから、なんかもう観てて余計辛くなってくる。

他の方のレビューでも見たけど、料理下手ランプリングがガサツにパスタ茹でるのほんとかわいかった。
あと、「あなたでは軽すぎる」も印象深い。
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