まぼろしの作品情報・感想・評価

「まぼろし」に投稿された感想・評価

最愛の夫の消失/喪失という現実を受け入れきれない妻。それを体現するシャーロット・ランプリングに狂気とも悲哀とも取れる味わいアリ。また、そのフリをすることで“演技論”作品としての顔も併せ持つ。いかにもオゾンらしい倒錯したセックスシーンも見どころとして機能している
Dan

Danの感想・評価

4.3

望んでいない突然の出来事からそれまで
普通に進んでいた現実に絶対に戻れない
人間が生きていく上で避けられない宿命
だけど付き合っていくしかない
Anna

Annaの感想・評価

3.8
ミヒャエルハネケの愛アムールを見た時のような閉塞感に襲われる。
幻を見続けることへの安堵と恐怖、その二重感情が、最後のシーンで、目的からズレながら、しかしその方向に走っていく主人公の姿に現れている気がして、苦しくなった。
m

mの感想・評価

4.5
やっぱりこの監督の映画は好きだなあ

食べ物や服、動作、音、色
雰囲気を作る全ての要素が好き

もちろんストーリーも

あんなに愛されるジャンはきっと素敵な人だったんだろうな
靴を脱がすシーンも優しい
最後のシーンも優し良気持ちで観てた
何はともあれ


日本語のまぼろしのフォントが意味不すぎて面白い
までもあーなるのかな、?
ぐりこ

ぐりこの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

亡くなった夫を受け入れられない妻のまぼろしを見る生活。そこからの死の受け入れ、その後を5分描いて終わる映画。フランソワオゾン。

新しい恋人候補との出会い(&キスとセックス)が死の受け入れより手前にあるのが現実っぽい。そのあとで夫の母に会い、その後警察に行けて、やっと初めて夫の死を(言葉では拒否するが)心のなかでは受け入れて涙を流す主人公。
その後に主人公の心の立ち直りの兆候でも描かれるのかと思いきや、海辺に立つ夫の幻に駆けていくシーンで終わる。
主人公も海にのまれて死んだのか?それとも幻を見続ける精神病患者として生きるのか?それとも立ち直ったのか?鑑賞者に委ねられるが
わたしは1番目かなぁなんて思ってしまった。
この映画、愛の押し付けとしては描かれていないのがいい。これを至上の愛として描くのではなく、淡々とショックな出来事を受け入れられない妻として描かれている。
(自身の)死の受容の5段階というものがあるが、余命宣告など予期できる死の場合と、突然の死の場合は異なるなぁ。

夫、自殺だとしたらとんでもないレベルの失恋だよなぁ。
途中の挿入歌で、すでにその失恋の受け入れを感じて、それもある種の事実だろうし、受け入れて前に進もうとする心とそうできない心の葛藤が、淡々と、しかし見事に描かれている。

自分の講義中、誰かの文章を朗読していてハッと自身の状況に気付くシーン好き。
芸術が個人的な気付きをくれるときってあるよね〜

夫母(義母)の一見うまくいってそうで互いに皮肉言い合うシーン絶妙。嫁姑の確執、でもジャンを思う気持ちは共通で、なぜか分かり合える部分もあるという感じ。
S.ランプリングはあの『愛の嵐』の残像が今だに消えない。コレはもうあれから30年、忘れようとしても拭えないイメージが私にもあるように、本作ではバカンス先の浜辺で突然いなくなった夫の“まぼろし”がいつまでも付き纏う女の物語。倦怠期気味とはいえ不和や不満もない日常生活から突然姿を消した夫ジャン、事故か失踪か自殺かさえわからないもどかしさの中、今でも書斎の椅子にかかったままのセーターや寝室の読みかけ本の実存が憑依しているのか妻マリーには夫が見え変わらずに共に暮らしていると思い込んでいる。紹介された男との情事中にも夫の手が身体をまさぐるのを感じ、夫の体重の重さを思い浮かべてしまう。書斎の引出しから見つけた薬で鬱の病いを苦にした自殺かと思い、決定的な水死体が発見されても所持品が違うと頑なに自分には見えている“まぼろし”の方を信じるマリー。その証拠にとばかり浜辺の遠くに見える夫に似た男の元へ駆け寄って行くマリー…。『愛の嵐』とは違った静かな夫婦の物語だが、過去と決別できない女の狂気を演じたS.ランプリングならではの妖しげな雰囲気は同じ匂いを感じました。
kaito

kaitoの感想・評価

3.7
『まぼろし』

今夏に公開される『summer of 85』に備えて、フランソワ・オゾン監督の予習。アンドリュー・ヘイ監督『さざなみ』で主演を務めていたシャーロット・ランプリングが出ており、二重の意味で楽しみだった。

総じて言うと、シンプルにいい映画だった。

夫が急遽失踪し、そこから夫のまぼろしを見るようになっていった女性を追う明確なシチュエーションが確立した映画である。物語としてジャンル的にはドラマ映画ではあるが、ホラーっぽさやファンタジーっぽさも感じられた。

シャーロット・ランプリングの演技は非常に素晴らしかった。存在としていない夫を追い続けている、孤独な女性を見事に演じきっていたと思う。夫以外にもう1人の男性も出てくるが、その間で揺れ動くというのも興味深い。それを視覚化したようなシーンがあって、寝ているところを2人の男性から触られている描写があるのだが、これはまさに主人公の心理的描写を視覚化したものだと思う。見せ方含めて、非常に好きだった。

かなり淡々としている映画で、物語に大きな展開は見られない。ただその静けさの中に興味深い人間的側面が見える。フランソワ・オゾン一作目として非常に興味深い映画に出会えたことがただただ嬉しい。
タ

タの感想・評価

3.7
また海で人が居なくなってしまう話。
失踪した夫を受け入れられなくて、今でも自分のそばに居ると思っている夫人。所々で現実を突きつけられが、それでも夫はまだ居ると、自身に言い聞かせているのが痛々しい。
シャーロット・ランプリング良い女優さんですね。
にこ

にこの感想・評価

3.8
めっちゃしんどかったわ。
シャーロット・ランプリングが綺麗すぎ。
chuchuyama

chuchuyamaの感想・評価

3.0
シャーロット・ランプリングの演技は素晴らしい!が、内容はまるで実写版「黄昏流星群」です。
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