おっちゃん

耳をすませばのおっちゃんのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
5.0


この映画を最初に見たのは小学生の頃
当時はただバロンに憧れて、
天沢聖司がかっこよくて、雫が友達のようで、自分の街にもきっとこんな場所があって、誰かと出会えるのかもしれない、そんな風に思っていました。
私の母は本や映画が好きで、
この映画の本も買ってくれたのを覚えています。


当時なんとなく見ていたから
この映画のメッセージの全てはわかっていなかった。
けれどこの作品の持つ色や
雫の葛藤、周りと比べて胸が苦しくなる気持ちはどことなく感じ取っていたような気がします。
私からしたら、好きなものが明確で、やりたいこともぼんやりとある雫が羨ましかったなぁ。


今、大人になって改めて見ると
坂の上の独特の街並み、
図書カードに書く名前、
ありそうで無い独特なお店
出会う人々の暖かさ
周りと比較して自信がなくなる自分
心配してくれる両親、
頼りの姉が離れてしまう寂しさ
それを言えないつよがり
ちょっと背伸びした中学生の恋愛、
なんとも言えない寂しさや希望が詰め込まれていて、
本当にいい映画だなぁと思わされます。


歌詞もめちゃくちゃいい。
すごい合ってる。
コンクリートロードもセンスの塊。笑
おじいさんのストーリーもすごくいいですよね。





新年一本めは録画して見ていなかったこちらにしました。
時の流れが早過ぎてびっくりしていますが
わたしも私を見失わず
どこかにあるであろう原石を探して。笑
いつも通り過ごしていこうと思います。


今年もよろしくお願いします★