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耳をすませばのtatsuのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
3.5
実は私、もののけ姫以前の宮崎駿映画をちゃんと見たことがありません。今作はよく金曜ロードショー等で放映されておりましたが、毎回「カントリーロード」を歌う辺りで力尽きておりました。映画好きを語っておりましたが、にわかです。すみません!笑

ということで、今回ちゃんと耳をすませばを鑑賞してみました!

まず一番驚いたのが、雫の家である団地のディティールへのこだわり。私団地映画好きでして、近年公開作品の中ではダントツで是枝監督の「海よりもまだ深く」がベストオブ団地映画だと思うのですが、個人的に今作はそれに次ぐベスト団地映画となりました。

続いて印象的だったのが、「ラブレター」とか「告白」等のワードが出てくること。おそらくスマホ所有が当たり前となった最近のティーン(所謂Z世代)からすると、ラブレターは死語なんじゃないかなと思いましたね。おじさんの私の印象としては、最近はLINEを使用して告白をするイメージなので、その世代が今作を見たら少しジェネレーションギャップを感じるのではとも思いました。

中学生あるあるが満載の今作なのですが、雫のクラスに、せいじ君が訪れて来た時の、クラスのあの雰囲気も懐かしかったですね。「おい、男が来たぞ」とか言っていじるあの感じ。その当時の恥ずかしさも蘇ってきて死にそうになりました。

あと、途中出てくる、ネコの男爵?の人形をなんか見たことあるなと思ったら、あれは猫の恩返しにも出てくるやつなんですね!調べたらあの作品は、雫が書いた物語という設定みたいですね。これも知りませんでした。ジブリは世界観が繋がっているところもあるのかな?

ジブリは出てくる食べ物がイチイチ美味しそうなのも特徴のひとつかと思うのですが、今作も終盤出てくる「うどん」がとても美味しそうでした。せいじくんは初めてバイオリンができた時に「ジャンボ大盛りラーメン」を食べたようですが、そちらはどんなラーメンだったのかも気になります。

全体的にさすが名作だけあってとてもおもしろかったのですが、一点思うのは、せいじ君いきなり「結婚しよう」はさすがにやばいでしょ!笑 

なんかその辺りの感覚がバグってる感じも中学生っぽくて微笑ましかったです!
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