ユウサク

ジャック・ドゥミの少年期のユウサクのレビュー・感想・評価

ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)
3.7
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亡き夫ジャック・ドゥミ監督の創作に影響を与えた出来事やイメージと彼の作品から直接引用した映像、現在(1990年?)のジャック・ドゥミ本人の映像も織り込んであるというかなり変則的な作り。モノクロとカラーも混ざっていて、最初は誰かの視点の映像だとカラー、誰の視点でもない映像だとモノクロなのかと思ったけどこれに当てはまらない映像も出てきて考えるのやめた。日本語字幕ではどの作品から引用された映像なのか表示されるのでまだジャック・ドゥミの映画を見たことない自分にも親切。「今日(こんにち)は」「撮(うつ)せる?」といった昔ながらの?字幕表記はちょっと面食らうけど。
髪の毛の一本一本、毛穴までわかるほどのクロースアップはアニエス・ヴァルダだからこそ撮影できる映像。「この人の映画は素晴らしいからとにかく見て!!」って感じの屈託のない愛がひしひしと伝わってくる。

音楽は「トト・ザ・ヒーロー」でも印象的だった”Boum!”や「紅の豚」の”Le temps des cerises(さくらんぼの実る頃)”など当時の流行歌?が流れる。
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