バートロー

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスのバートローのレビュー・感想・評価

3.7
映画「ファンボーイズ」と併せて観るとまた違った感情が湧いてくるのでこれは是非オススメしたい。

スターウォーズ4、5、6の良さは確実に「細かいことは良いからとにかく宇宙の果てまで突き進む」というテンポの良さだと思うけど、この新三部作の最初に当たるエピソード1は同じスターウォーズとは思えないくらい本当にびっくりするくらいテンポが悪い。4の終盤を彷彿させる「ポッドレース」や、ようやく観たかった本格的なライトセイバーチャンバラであるオビワン&クワイガンジンVSダースモールがあるものの、テンポの悪さに打ち消されてしまった。

C-3POに代わる「思ったことを口に出す」系の新キャラ、ジャージャービンクスは登場人物からも徹底的に塩対応される謎の位置付けで、どうしてこんな嫌われ者を出したのか理解に苦しむ。(2、3ではC-3POが完全復活し、ジャージャービンクスは露骨に出番が減るし本当になんなんだこいつは)

「フォース」はどこにでも、誰にでも無数に存在し、不可能を可能にするはずだったのに「ミディ=クロリアン」という設定が出て来るので設定好きとしては困惑してしまう。

しかしながら、アナキン・スカイウォーカーがいかに悪の道に染まって行くかシリーズの中では一番牧歌的だし、後付とは言えどのちのシリーズに関わってくるキャラが惜しむことなく出てくるようなところとかは「4、5、6」に通じるワクワクして楽しい部分は正直ある。 何よりも自分が初めて観たのが小学生だったし、その際も仲の良い友達とワイワイしながら観た思い出の映画なのでそんなに悪く言えないし、当時は「ミディ=クロリアン」がどうとか全く気にしなかった。