「地帯〈ライン〉」シリーズ第3作。第2作と同じ制作年だけど、かなり違うタイプの作品。これはカラー。三原葉子は赤い服が似合う。
2作〜の天知(2作目とキャラが全然違う)、3作〜5作の吉田輝雄、シリーズ全作出演の三原葉子がそろい踏みしていて、とても豪華。
ストーリーは3人単独のシーンが多めの群像劇のような感じで、わい雑な雰囲気もあり、この監督の「殺し屋人別帳」などを少し思い出した。
第2作は監督のカットの変化のうまさ、こちらは人の動かし方のうまさが分かる。そして、ロマン爆発するクライマックスが余韻を残す。
2作目に続き、天知が熱く「女を搾取する奴は許さねえ」と言うのも良い。この監督の作品には時々こういうテーマがある。天知の複雑なキャラクターが良いので、ファンは必見。