1924年、ユタからニューヨークにやって来たレッド・ニコルズ(ダニー・ケイ)は歌手のボビー(バーバラ・ベル・ゲデス)と出会い結婚する。コルネット奏者としても成功し、ファイブ・ペニーズ楽団として人気を得るが、仕事にのめり込む中で娘が病に倒れてしまう。
ダニー・ケイらしく、特に前半はコメディ色がとても強い。
ミュージシャンの伝記ものとして、ルイ・アームストロングの店の音楽はすべてが最高で、「聖者の行進」なんか楽しくてリピートしまくりだ。
バスでの子守唄もめっちゃ好き。
ただ、肝心の "5つの銅貨” たちの登場場面が少なく、もっとバンドメンバーの活躍が見たいと思っていたら、後半はグッと雰囲気が変わって、家族の愛の物語になった。
楽しい父娘のポーカーから、悲劇に見舞われる展開には驚かされる。
温かい家族の物語としても十分に楽しめ、ラストのステージは明らかに盛り過ぎだけど、完全に泣かされた。
どうせなら、カムバックの様子をもっと華々しく見せて欲しかった。