北乃きいが可哀想になるくらい、主人公のヒロに感情移入できなかった。その主観も大いに手伝い、シュウのイラッとした顔は非常に自然に感じました…。
たしかに切り取られる風景はどれも綺麗だし、しゃぼん玉みたいに儚く一瞬だった青春を思って感傷に浸れます。きっと中高生が見てもその尊さはなんとなくでも分かると思うし、ヒロの奔放さについてはむしろ同世代のほうが共感できると思う。だけど、作品の紹介文を見る限り、ターゲットは"あの頃"を振り返る大人なんですよね。ならもう少し、キャラクターは大人でもそれなりに共感できる程度まで精神年齢を引き上げるべきだったのではと思います。(気持ちは理解できるのですが、とにかく行動が大げさなんですよね…。あんな子も現実にはいるだろうなとは思うのですが。)先生達も深いことを言いそうで言わないし、映像の美しさでなんとかもたせた一時間半という感じでした。
