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先生を流産させる会のRandBのレビュー・感想・評価

先生を流産させる会(2011年製作の映画)
3.0
『許された子どもたち』の予習で鑑賞。

片田舎の中学校。
クラス担任の女性教師が妊娠したと知り、彼女を流産させるために様々な犯行を行った女子生徒たちの物語。

ひたすら女性教師が、生徒たちに悪行を繰り返されるだけの物語だったら、かなり耐え難かったけれど、先生側も、それ相応の対処をしていく展開だったため、思いのほか、観ることができた。

また、監督のコメントから、主人公たちを女性にしたことに対する批判があったこと(基になった実在の事件は男子生徒)や、ミソジニー(女性嫌悪的)な思想が根底にあると言われていたことを聞いていたが、実際に観てみると、それほどではなかったのではという印象。

男子生徒ではなく、女子生徒へと変えたことで、加害者側も被害者側も、あくまで同じ人間であることが強調されたし、実際に主人公たちを男子生徒にしていたら、物語の印象は、さらにひどいものになっていたようにも思う。

また、ミソジニー的な思想に関しても、むしろ、女性を美化して、男性的な価値観で描くことよりも、醜い部分も含めて描いている部分は、誠実な印象さえ受けた。

自分の学生時代も何度か妊娠した先生がいた記憶があり、「先生のくせに、妊娠すんなよ。」とか「先生の責任があるやろ。」と言っていた友達がいたけど、「先生である前に人間だよなぁ~」と考えていた自分の気持ちを、ふと思い出した。

<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×0.0
グロ ☆×3.0
バカ ☆×4.0

・グロポイント
内容から、かなりグロいですよね……。実際に観てみると、過去作が、かなり過激だった分、思っていたほどのグロさはなかったですが、とはいえ、クライマックスは精神的にくるものがありました……。

・おバカポイント
一番のおバカポイントは、撮影の裏話ですね……。
DVD特典に初日舞台挨拶映像が入っていたので観たのですが、メインキャスト全員が、普通にみんな仲良さそうというギャップ。笑
このメンバーで東京ディズニーランドに行くなんて、本編からは、かすりとも考えられないんですけど……。笑
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