NickyBrightness

精神のNickyBrightnessのレビュー・感想・評価

精神(2008年製作の映画)
3.0
岡山の小さな精神科病院に訪れる患者達を追ったドキュメンタリー。
月収10万円で患者のカウンセリングを続ける、所長の山本昌知医師の達観したアドバイスは心に刺さる。
無念にも「こらーる岡山」は、2016年に閉院してしまったようだ。
医師も、スタッフやボランティアも患者目線で何とか彼らを助けようと必死に働いている。自立支援法の改正により、さらに彼らの生活を苦しめる現実・・・ 

一方で、劇中に登場する男性が「頭の中にインベーダーがいて、いつ犯罪を犯すかわからん」とか言っていたけど、こんな人が殺人などを犯しても、責任能力不足で無罪などになったら、遺族は怒りをどこにぶつけたらよいか苦しむだろう。重度の精神疾患を持った人間を社会でどう扱うかは、医療だけでは無く行政や法の改革も必要だろうと思った。
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